【学生広報スタッフレポート】「避難所×脱出ゲーム」を企画 てくと?生協学生委員会にインタビュー!
学生広報スタッフのみなみです!
今回私は、11月1日、2日に開催された「気分じょーじょー!常三島祭!」にて「避難所×脱出ゲーム」を企画された防災サークル「てくと」さんと「徳島大学生活協同組合 生協学生委員会」(以下GI)さんに取材をさせていただきました。
突然ですが、今この記事を読んでいるあなたに1つ質問です!
災害が起きた際、避難所を運営するのは私たち一般市民だということを知っていますか?避難所は誰か職員がいて出来上がるものではありません。先に避難所にいる人同士で助け合い、話し合いを重ねながら運営を行う必要があります。
今回の取材では、昨年までとは一風変わった防災企画を行ったきっかけや、今回の企画にかける思い、避難所を運営するにあたって必要な知識など、たくさんお話を伺うことができました。
防災の知識が必要なことは分かっている…けれど知識に不安があるという方は要チェックです!
お話を伺ったのは、防災サークルてくと代表の山本優奈さん(総合科学部 3年)、今回の教室企画を考案されたGIの吉田大翔さん(理工学部 1年)です。
「避難所×脱出ゲーム」考案のきっかけ
まずはじめに、今回常三島祭で「避難所×脱出ゲーム」を企画しようと思ったきっかけを教えていただけますか?
山本さん 今年の6月、GI主催でHUG(避難所運営ゲーム)を実施しました。自分事として避難所運営を考え、徳島で起こりうる災害にどう備えるべきかを、ゲームを通じて体験的に学ぶ企画で、てくとはその運営に関わりました。
吉田さん 参加するまでは知らなかった多くのことを、楽しみながら学べるHUGの面白さに魅了され、「この魅力をもっと多くの人に知ってほしい」と強く感じたことが、今回の教室企画を構想するきっかけになりました。
しかし、HUGを本来の形で行うと約1時間を要するため、より参加しやすく、かつ楽しさを損なわない形を検討し、「避難所×脱出ゲーム」という簡易版にたどり着きました。
また、GIの目的のひとつに「より良い組合員の大学生活と平和」があります。平和とは、「先が見えること」であると考えています。より多くの人が災害が起きた際の状況を想定できることが”先が見えること”を達成し、平和に一歩近づくのではないかと考えました。このことも、この企画を実現につなげた一つの要因です。
HUGの楽しさを広めたいという思いと、災害への備えを通じて「平和」を形にしたいというGIの理念――こうした二つの観点から、今回の企画が実現しました。
防災サークルてくと代表の山本さん
生協学生委員会の吉田さん
「てくと」の活動と目的
てくとさんは、これまでも防災に関する様々な活動をされてきたと思いますが、今後の活動についても教えていただけますか?
山本さん 徳大生の防災意識が全体として低い現状を受け、私たちは「防災へのハードルを下げること」を目的に活動しています。
直近の取組としては、百円均一で購入できる透明の水筒に、カイロや簡易トイレ1回分、ライター、アルミブランケットなどの最低限の防災用品を入れ、普段のカバンに入れて持ち歩ける“防災ボトル”の普及を進めています。 防災バッグを購入するのはハードルが高い人にも、日常的に無理なく続けられる備えを提示することで、防災への心理的ハードルを下げることを目指しています。
また、今年度中の完成を目標に「大学内備蓄品マップ」の作成にも取り組んでいます。現状、大学内のどこにどの備蓄品がどれだけ置かれているのかを、職員の方ですら正確に把握できていない状況があります。災害時に備蓄場所が分からなければ、必要な物資にたどり着くことは困難です。だからこそ、このマップを整備し、誰でも確認できる形にすることで、いざという時に備えられる体制づくりに貢献したいと考えています。

中に簡易的な防災グッズが入ったボトル
常三島祭当日の様子
今回の企画は、どのくらいの方が参加されましたか?
吉田さん 昨日の初日だけでも約100名が参加し、そのうちの大半は大学生でしたが、家族連れの方々が楽しむ姿も見られました。「楽しかった」という声をいただくことができ、とても嬉しかったです!
次回のレポートでは、実際に私が「避難所×脱出ゲーム」に参加してみての感想や、参加してみて分かった避難時の重要ポイントをまとめてみましたので、そちらもぜひご覧ください!
■防災サークル てくと
Instagram:tect_tokudai
X:@tect_tokudai
■徳島大学生活協同組合 生協学生委員会
Instagram:tokudai_gi
X:@tokudai_GI



